
アジの塩焼き
ゼイゴの取り方と、グリル・フライパンでふっくら焼くコツ
釣ったアジをふっくら焼く塩焼きの作り方をまとめます。ゼイゴと内臓の下ごしらえ、塩の量と振るタイミング、化粧塩、グリル・フライパンの焼き時間、どちらの面から焼くか、まずくなる原因まで。
アジの塩焼きは、下ごしらえと塩の振り方で味が大きく変わります。釣ったその日のアジなら、ゼイゴと内臓を取り、塩を振って少し置いてから焼くだけで、ふっくらと香ばしく仕上がります。
この記事では、15〜25cmのアジを丸ごと焼くときの下ごしらえ、塩の量とタイミング、グリルとフライパンの焼き方、そして「パサパサになる」「生臭い」といった失敗の原因と防ぎ方をまとめます。
結論:おいしい塩焼きの5つのポイント
ポイント | すること |
|---|---|
下ごしらえ | ウロコ・ゼイゴ・エラ・内臓を取り、血合いを洗う |
塩の量 | アジの重さの2%前後 |
塩のタイミング | 焼く30分ほど前に振り、出てきた水気を拭く |
化粧塩 | 尾とヒレに塩をまぶして、焦げを防ぐ |
焼き方 | 中火で、盛り付けで上になる面から。返すのは1回 |

下ごしらえ:ゼイゴ・エラ・内臓を取る
塩焼きは頭を付けたまま焼くので、三枚おろしは要りません。ウロコとゼイゴ、エラと内臓だけを取ります。
- ウロコを取る:包丁の刃を立て、尾から頭に向かって軽くこそげます。
- ゼイゴを取る:尾の付け根から包丁を寝かせて入れ、胸ビレの近くまで薄くすき取ります。裏側も同じように取ります。ゼイゴは焼いても硬く、残すと口に当たります。
- エラを取る:エラぶたを開き、エラの付け根を包丁の先で切って取り出します。
- 内臓を取る:盛り付けで下になる面(頭を右に置いたときの上の面)の腹に、小さく切り込みを入れて内臓をかき出します。盛り付けで上になる面には包丁を入れないと、見た目がきれいに仕上がります。
- 洗って拭く:腹の中の血合いを流水で洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭きます。
ゼイゴとウロコの取り方は、アジのさばき方の「下処理」で、部位の図と動画を使って説明しています。
身の厚いアジは、盛り付けで上になる面に、浅く1〜2本の切り込み(飾り包丁)を入れると、火の通りがよくなり、皮も破れにくくなります。
塩の量と振るタイミング
塩は、アジの重さの2%前後が目安です(味の素の解説では、魚は重さの2〜3%を調理の30分〜1時間前に)。20cmくらいのアジ(約150g)なら、小さじ1/2(約3g)ほどです。
- 高い所から振る:30cmくらいの高さから振ると、全体に均一にかかります。腹の中にも少し振ります。
- 30分ほど置く:塩を振ると、余分な水気と一緒に生臭さが表面に出てきます。
- 水気を拭く:出てきた水気を、キッチンペーパーでしっかり拭き取ります。ここを省くと、生臭さが残ります。
- 焼く直前に、もう一度うすく振る:表面にうすく塩を振ると、焼き色がきれいにつきます。

化粧塩:尾とヒレを焦がさない
焼く直前に、尾と背ビレ・胸ビレに塩をたっぷりまぶします。これを化粧塩といいます。ヒレが焦げて落ちるのを防ぎ、焼き上がりの姿がきれいになります。尾を広げるように塩をすり込むと、焼いたあともピンと立ちます。

グリルでの焼き方と焼き時間
魚焼きグリルは、あらかじめ1〜2分温めておくと、網に皮がくっつきにくくなります。網にうすく油を塗るのも効果的です。
グリル | 置き方 | 焼き時間の目安(20cm前後) |
|---|---|---|
片面焼き | 盛り付けで上になる面を上にして焼き、焼き色がついたら1回返す | 中火で6〜7分、返して3〜4分 |
両面焼き | 盛り付けで上になる面を上にして、返さずに焼く | 中火で7〜8分 |
焼き時間は、グリルやアジの大きさで変わります。お使いのグリルの説明書の目安も確かめてください。返すのは1回だけにすると、身が崩れにくくなります。

下処理から焼き上がりまでの流れは、次の動画でひと通り見られます。
フライパンでの焼き方
グリルがないときや、後片付けを楽にしたいときは、フライパンでも焼けます。
- クッキングシートを敷く:フライパン用のクッキングシートを敷くと、皮がくっつかず、洗い物も楽です。
- 盛り付けで上になる面から焼く:中火で5分ほど、焼き色がつくまで焼きます。
- 返して、ふたをする:返したらふたをして、さらに4〜5分焼きます。ふたで蒸し焼きにすると、中まで火が通り、ふっくら仕上がります。

焼き上がりの見分け方
- 目が白くなる:目が白く濁っていれば、中まで火が通っているサインです。
- 身に弾力がある:背の厚い所を指で軽く押して、弾力があれば焼き上がりです。
- 骨のまわりが透明でない:心配なときは、裏の腹の切り込みから身をのぞき、骨のまわりまで白くなっているか確かめます。
塩焼きがまずくなる原因と防ぎ方
よくある失敗 | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
生臭い | 鮮度の落ち、血合いの洗い残し、塩のあとの水気 | 早く下処理し、血合いを洗い、出た水気を拭く |
苦い | 内臓を残して焼いた | 内臓とエラを取る |
パサパサ | 焼きすぎ、強火で長く焼いた | 中火で焼き、目が白くなったら止める |
皮が網にくっつく | 網が冷たい、水気が残っている | グリルを温め、水気を拭き、網に油を塗る |
塩辛い・味が薄い | 塩の量が合っていない | 重さの2%前後を目安にする |
よくある質問
アジの塩焼きは内臓を取らないとどうなりますか?
内臓の苦みと生臭さが身に移り、傷みも早くなります。小アジを丸ごと焼くときも、エラと内臓は取るのがおすすめです。
塩はいつ振るのがいいですか?
焼く30分ほど前に振り、出てきた水気を拭いてから焼きます。水気と一緒に生臭さが抜けます。時間がないときは、焼く直前に振ってもかまいません。
グリルとフライパン、どちらがおいしく焼けますか?
皮をパリッと香ばしく焼くならグリル、手軽さと後片付けの楽さならフライパンです。フライパンは、クッキングシートを敷いてふたをすると、ふっくら焼けます。
どちらの面から焼きますか?
盛り付けで上になる面(頭を左、腹を手前にしたときに見える面)を上にして先に焼き、焼き色がついたら1回だけ返します。返すのは1回にすると、身が崩れにくくなります。
焼いたアジの塩焼きは何日もちますか?
冷蔵で翌日までが目安です。それより置くときは、身をほぐしてから冷凍し、ほぐし身としてご飯やお茶漬けに使うのがおすすめです。

