タコの茹で方|下処理・ぬめり取り・茹で時間。皿の茹でダコと刺身のイラスト

タコの茹で方
釣ったタコの下処理、塩もみ・冷凍でのぬめり取りから茹で時間まで

釣ったマダコの下処理と茹で方をまとめます。締め方、内臓・目・くちばしの取り方、塩もみと冷凍でのぬめり取り、足先から入れる茹で方と茹で時間、冷まし方と切り方、保存、毒のあるヒョウモンダコの注意まで。

釣ったタコは、下処理と茹で方しだいで、やわらかくも、かたくもなります。ぬめりをしっかり取って、足先から少しずつ湯に入れて手早く茹でれば、甘みのある、ぷりっとした茹でダコに仕上がります。

この記事では、堤防やボートで釣ったマダコを、締め方から内臓の取り方、ぬめり取り、茹で方、切り方まで順にまとめます。塩を使わずに冷凍でぬめりを取る方法や、毒のあるヒョウモンダコの注意も紹介します。

結論:タコの下処理は5つの手順

手順

すること

締める

目と目の間を刺して締め、袋に入れて冷やす

内臓を取る

頭を裏返して内臓と墨袋を外し、目とくちばしを取る

ぬめりを取る

塩もみするか、一度冷凍してから洗う

茹でる

たっぷりの湯に足先から入れ、丸まるのを見ながら沈める

冷ます

水に取らず、ザルで粗熱を取ってから冷蔵する

まな板の上の生のマダコのイラスト
釣ったマダコは、締めてから持ち帰る

釣ったら:締めて、逃がさずに持ち帰る

タコは生命力が強く、クーラーボックスのすき間からも逃げ出します。釣れたらすぐに締めて、袋に入れて冷やします。

  1. 締める:目と目の間を、タコ締め用のピックやナイフの先で刺します。体の色が白っぽく変わり、足の動きが止まれば締まっています。
  2. 袋に入れる:洗濯ネットやチャック付きの袋に入れ、口をしっかり閉じます。
  3. 冷やす:氷を入れたクーラーボックスで冷やして持ち帰ります。

締め方と冷やし方の基本は、釣った魚の締め方と血抜きでまとめています。

ヒョウモンダコに注意:体に青い輪の模様が浮かぶ小さなタコは、ヒョウモンダコです。唾液にフグと同じ毒(テトロドトキシン)があり、かまれると呼吸が苦しくなるなど命に関わることがあります。釣れても素手でさわらず、食べないでください。

内臓・目・くちばしを取る

  1. 頭を裏返す:頭(胴)と足の付け根に包丁を入れて切れ目を作り、頭を裏返します。
  2. 内臓と墨袋を外す:内臓を手で引っ張りながら、ていねいに外します。黒い墨袋を破らないように気をつけます。
  3. 目を取る:目のまわりに包丁を入れて、目を切り取ります。
  4. くちばしを取る:足を裏返し、足の付け根の真ん中にある固いくちばしのまわりに切れ込みを入れて、押し出して取ります。

さばき方の流れは、次の動画で見られます。

ぬめりを取る:塩もみ

タコのぬめりは、塩でもんで落とします。ぬめりが残ると、生臭さが出て、茹でたあとの色も悪くなります。

  1. 塩をまぶす:ボウルにタコを入れ、粗塩をまぶします。1kgくらいのタコなら、スプーン大盛り1杯ほどが目安です。
  2. もむ:両手で数分、しっかりもみます。足は1本ずつ、根元から先へしごくようにもみます。泡とねずみ色の汚れが出てきます。
  3. 洗う:流水で泡と汚れを洗い流します。肌がさらっとして、ぬるぬるしなくなれば終わりです。
ボウルの中で塩もみをして、泡が出ているマダコのイラスト
塩でもんで、泡と汚れを洗い流す
洗ったあと、水を入れたペットボトルで身をまんべんなくたたくと、身がやわらかくなります。

塩を使わない方法:一度冷凍する

釣ったタコを一度冷凍してから解凍すると、ぬめりが取りやすくなります。冷凍すると身の繊維がほぐれ、茹でたあとのタコもやわらかくなります。

  1. 下処理をして冷凍する:内臓と目、くちばしを取ってから、袋に入れて冷凍します。
  2. 冷蔵庫で解凍する:冷蔵庫でゆっくり解凍します。
  3. 洗う:流水で洗いながら、手でぬめりをこすり落とします。

冷凍してからのぬめり取りは、次の動画で見られます。

茹で方:足先から入れて、手早く

  1. 湯をわかす:タコが全部沈むくらいの、たっぷりの湯をわかします。
  2. 足先から入れる:頭を持ち、足の先から少しずつ湯に入れます。足がくるっと丸まるのを見ながら、ゆっくり全体を沈めます。
  3. 茹でる:全体が沈まないときは菜箸で押さえ、均一に火を通します。1kgくらいのタコなら、沈めてから1分ほどが目安です。
  4. 引き上げる:茹で上がったら引き上げ、流水でアクをさっと洗い流します。
鍋の湯に足先から入れて、足が丸まっていくタコのイラスト
足先から入れ、丸まるのを見ながら沈める
茹ですぎると、身がかたく縮みます。1分ほどの茹で時間は、中が少しやわらかい刺身向けの仕上がりです。中までしっかり火を通したいときは、大きさに合わせて少しずつ時間を延ばします。

冷まし方と切り方

  1. ザルで冷ます:茹でたタコはザルに上げ、粗熱を取ります。水に取ると水っぽくなるので、自然に冷まします。
  2. 冷蔵する:粗熱が取れたら、ラップで包んで冷蔵庫で冷やします。
  3. 足を切り分ける:足を付け根から1本ずつ切り分けます。
  4. 刺身に切る:足を、包丁を手前に引きながら薄くそぎ切りにします。頭は細切りにして、酢の物やサラダに使います。
赤く茹で上がったマダコと、薄く切ったタコの刺身のイラスト
茹でダコは薄くそぎ切りに

保存のしかた

  • 冷蔵:茹でダコは、ラップで包んで冷蔵し、2〜3日を目安に食べ切ります。
  • 冷凍:足を1本ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。2〜3週間を目安に使い切り、唐揚げや煮物など火を通す料理に使います。

まとめ

釣ったタコは、締めて袋に入れて持ち帰り、内臓・目・くちばしを取ってから、塩もみか冷凍でぬめりを取ります。たっぷりの湯に足先から入れて手早く茹で、ザルで冷ませば、やわらかい茹でダコの完成です。

  • ぬめり取り:塩でもんで洗う。塩を使わないなら、一度冷凍してから洗う
  • 茹で方:足先から入れて丸まるのを見ながら沈め、1kgで1分ほど
  • 冷まし方:水に取らず、ザルで自然に冷ます
釣ってきたタコの刺身と酢の物を、家族3人で食べているイラスト
釣ってきたタコで、夏の夕ごはん

釣り場での締め方と、持ち帰り方は次の記事にまとめています。

よくある質問

タコは塩もみしないとどうなりますか?

ぬめりが残り、生臭さが出て、茹でたあとの色もくすみます。塩もみか、一度冷凍してから洗う方法で、ぬめりをしっかり落とします。

タコは冷凍するとやわらかくなりますか?

なります。冷凍すると身の繊維がほぐれ、茹でたあとのタコがやわらかくなります。冷凍してから解凍すると、ぬめりも取りやすくなります。

茹で時間はどれくらいですか?

1kgくらいのタコなら、全体を沈めてから1分ほどが目安です。小さいタコは短く、大きいタコは少し長くします。茹ですぎると身がかたくなります。

墨袋が破れてしまったら?

すぐに流水で墨を洗い流します。そのあと塩もみをすれば、茹でダコへの影響はほとんどありません。

青い模様のある小さなタコが釣れたら?

ヒョウモンダコの可能性があります。かまれると危険なので、素手でさわらず、ハサミで糸を切って逃がします。かまれたときは、すぐに医療機関を受診してください。