
タチウオのレシピ
釣った太刀魚で作る塩焼き・ムニエル・天ぷら
釣ったタチウオで作る定番の3品、塩焼き・ムニエル・天ぷらの作り方をまとめます。切り方の選び方、生臭さを抑える下ごしらえ、焼き時間と揚げる温度の目安、唐揚げと保存のしかたまで。
タチウオは、脂がのった白身がふっくらとやわらかく、どんな料理にも合う魚です。釣ったタチウオなら、塩焼き・ムニエル・天ぷらの3品で、1尾をまるごと楽しめます。
この記事では、釣ったタチウオで作る塩焼き・ムニエル・天ぷらの作り方を、下ごしらえから順にまとめます。頭や内臓の取り方、筒切りと三枚おろしは、タチウオのさばき方で説明しています。
結論:料理に合わせて切り方を選ぶ
料理 | 切り方 | ポイント |
|---|---|---|
塩焼き | 筒切り(5cmほど) | 酒と塩をふって水気を拭き、焼くあいだは動かさない |
ムニエル | 三枚おろしの切り身 | 背ビレの骨を取り、粉を薄くはたいてバターで焼く |
天ぷら | 三枚おろしを細長く | 冷たい衣を薄くつけ、170〜180℃で揚げる |

下ごしらえ:生臭さを抑える
どの料理も、焼く・揚げる前のひと手間で、生臭さがぐっと減ります。
- 背ビレの骨を取る:筒切りや切り身の背ビレの両側に切れ込みを入れ、身を引いて背ビレと小骨を外します。
- 酒と塩をふる:切り身に酒を少しふり、塩を薄くふって10分ほど置きます。
- 水気を拭く:出てきた水気を、キッチンペーパーでしっかり拭き取ります。
背ビレの小骨の取り方は、タチウオのさばき方の「筒切りと、背ビレの小骨の取り方」にまとめています。
タチウオの塩焼き
塩焼きは、タチウオの脂のうまみがいちばん分かる食べ方です。
- 筒切りにする:5cmほどの長さに切り、背ビレの骨を取ります。
- 塩をふる:下ごしらえで水気を拭いたら、焼く直前にもう一度うすく塩をふります。皮に斜めの切れ目を入れると、皮がはじけにくくなります。
- 焼く:魚焼きグリルを温め、中火で皮目から焼きます。焼き色がついたら返して、反対側も焼きます。筒切りなら、合わせて8〜10分が目安です(身の厚さで変わります)。
- 動かさない:焼いているあいだに動かすと、やわらかい身と皮が崩れます。返すのは1回だけにします。
大根おろしとすだちを添え、醤油を少したらして食べます。
塩焼きの下ごしらえから焼き上がりまでは、次の動画で見られます。
フライパンで焼くときは、クッキングシートを敷き、中火で皮目から焼きます。返したらふたをして、中まで火を通します。
タチウオのムニエル
ムニエルは、ふわっとした身と、香ばしいバターがよく合います。三枚おろしにした切り身を使います。
- 切り身を用意する:三枚におろした身を、10cmほどの長さに切ります。
- 下味をつける:塩・こしょうをふり、小麦粉を薄くはたきます。粉が厚いと、べたっとした仕上がりになります。
- 皮目から焼く:フライパンに油とバターを入れて中火で温め、皮目から3分ほど焼きます。
- 返して仕上げる:返して2〜3分焼き、仕上げにバターを少し足して、溶けたバターをスプーンで身にかけます。

レモン汁やケッパー、タルタルソースを添えると、さっぱり食べられます。三枚おろしの手順は、タチウオのさばき方の「三枚おろし」で説明しています。
タチウオの天ぷら
天ぷらは、身がふわっと、衣がサクッと仕上がります。指3本くらいまでの細いタチウオでも、おいしく作れます。
- 細長く切る:三枚におろした身を、長さ10cm・幅3cmほどの細長い形に切ります。
- 衣を作る:冷水と薄力粉を同じくらいの量で合わせ、さっくりと混ぜます。混ぜすぎず、ダマが少し残るくらいにします。
- 衣をつける:身に薄力粉を薄くまぶしてから、衣にくぐらせます。
- 揚げる:170〜180℃の油で、衣が薄く色づくまで2分ほど揚げます。

天ぷらの作り方は、次の動画で見られます。中骨を揚げた骨せんべいも紹介されています。
揚げ物の途中は、火のそばを離れないようにします。一度にたくさん入れると油の温度が下がるので、数切れずつ揚げます。
ほかの食べ方:唐揚げ・煮付け
- 唐揚げ:筒切りを2〜3cmに切り、醤油・酒・しょうがで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げます。骨のまわりまでカリッと食べられます。
- 煮付け:筒切りに切れ目を入れて熱湯をかけてから、醤油・みりん・酒・砂糖で煮ます。煮汁を煮詰めると、照りが出ます。
うまくいかない原因と防ぎ方
よくある失敗 | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
生臭い | 血合いや腹膜の残り、塩をしたあとの水気 | 下処理でよく洗い、出た水気を拭く |
皮がはがれる | 焼くあいだに動かした | 返すのは1回だけ |
身が崩れる | 身がやわらかく、何度も触った | フライ返しで大きく支えて返す |
天ぷらがべたつく | 衣が厚い、油の温度が低い | 衣は薄く、数切れずつ揚げる |
小骨が口に当たる | 背ビレの骨が残っている | 背ビレの両側に切れ込みを入れて外す |
保存のしかた
すぐに料理しないときは、筒切りや切り身にして、1切れずつラップで包んで冷凍します。2〜3週間を目安に使い切り、塩焼きや唐揚げ、煮付けなど火を通す料理に使います。冷凍した身は、冷蔵庫でゆっくり解凍してから、水気を拭いて使います。
まとめ
釣ったタチウオは、筒切りなら塩焼き、三枚おろしならムニエルや天ぷらと、切り方を変えるだけで、1尾から何品も作れます。どの料理も、酒と塩をふって水気を拭く下ごしらえと、背ビレの骨を外すひと手間で、ぐっと食べやすくなります。
- 塩焼き:筒切りを中火で皮目から。返すのは1回
- ムニエル:粉を薄くはたき、バターで皮目から焼く
- 天ぷら:細長く切って、冷たい衣を薄く。170〜180℃で揚げる

さばき方や、締め方は次の記事にまとめています。
よくある質問
タチウオはどの料理がいちばんおすすめですか?
まずは塩焼きがおすすめです。脂ののったタチウオは、塩だけで十分においしく食べられます。たくさん釣れたら、ムニエルや天ぷらで食べ比べてみてください。
小さいタチウオ(指2〜3本)でもおいしく食べられますか?
食べられます。身が薄いので、筒切りの唐揚げや、細長く切った天ぷらが向いています。
タチウオの塩焼きで、皮がはがれないようにするには?
焼く前に網をよく温め、皮目から焼きます。焼いているあいだは動かさず、返すのは1回だけにします。
ムニエルは皮を取ったほうがいいですか?
皮付きのまま焼いて大丈夫です。銀色の皮は薄く、焼くと香ばしくなります。
冷凍したタチウオでも、同じように作れますか?
作れます。冷蔵庫でゆっくり解凍し、水気をよく拭いてから使います。刺身ではなく、火を通す料理に使います。


